YAKINIKU
FURUSATO
「焼肉ふるさと」
焼肉店
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肉の美味しさを追求する、黒毛和牛専門店
比治山トンネルを抜けるとすぐ、目の前に飛び込んでくる「焼肉ふるさと」。数少ない最高級広島牛の「榊山牛(さかきやまぎゅう)」を食べることのできる焼肉店です。もともと不動産の仕事をしていた社長の海田(うみだ)さん。地元三次で、おばあちゃんが昭和36年創業の老舗焼肉店を営んでいたことがきっかけで、広島市内でも焼肉店を開きたいと始めたのだそう。
自社ブランドの「榊山牛(さかきやまぎゅう)」は、飼育期間が通常より4か月長い32か月なのが特徴。16.4度という国内最高レベルの脂肪融点レベルで、口に入れた途端、とろけるような上質な脂が溶け出し、旨みが溢れてきます。あずき色をした肉の断面は、濃厚な旨みが詰まった美味しさの証拠。「うちの肉は下手に味付けはせず、なんなら塩だけで充分うまい」と自信をのぞかせます。ダンバラバー編集部も試食させていただきましたが、噛みしめる度に旨みと共にとろける脂が口の中で広がり、思わずうなる美味しさです!
難しい和牛の長期飼育に挑戦
「品質の良い、美味しいお肉を手に入れるのは本当に大変なんですよ」と話す海田社長。頭数が限られる良い肉は、市場で競り負けてしまうと手に入らない。それならば自分で最高の肉を作ろうと決意し、榊山牛の生産に取りかかったのだという。ただ長く飼育すればいいという話ではなく、現実には莫大な費用と手間と、技術を要するものだったといいます。一頭一頭、その牛に合わせてブレンドをした、オーダーメイドの餌で育てた榊山牛は、肉質・脂質ともにバラつきのない肉本来の旨みがぎゅっとつまった、最高級の牛肉になるのだそう。
5年前の2017年に段原本店をオープン
何故段原でお店を?の問いに、「仲のいいカープの選手が段原に住んどってねぇ」と冗談を交え、笑いながら話す海田社長。広島市内の中心部に店を構えることも考えたが、ビルを建てられるようなまとまった土地がなく、たまたまふらっと立ち寄ったのが段原にある綾部不動産だったそう。段原という土地柄、病院関係や会社での利用も多く、今では段原にして大正解だったと話します。「お店をすることができたのも綾部さんに出会ったおかげ」と謙遜する海田さんですが、開業して5年ながら、今や県内に5店舗を構えるほどに成長した理由は、牛肉に対する社長の熱い想いと、バイタリティの賜物にほかなりません。
お弁当や精肉などのテイクアウトも人気
段原の本店では、精肉の際に出る余った部分や、焼肉としてお店で出さなかった部位を店頭で安く買うこともできる。こだわりは、お肉を絶対に冷凍しないこと。冷凍すると中の水分が膨らみ、肉の間に穴が開いてしまうという。ふるさとで導入している特殊な真空パックは、家庭用の冷蔵庫でも2週間は十分新鮮さが保たれるのだそう。「旨い肉は、どんな切り方をしても、食べ方をしても旨いものは旨い」と語る海田社長ですが、美味しく食べるコツは、調理する際冷蔵庫から出して一時間ほど放置して常温に戻しておくことだそう。また、コロナ禍で持ち帰り弁当も人気だといいます。家庭で気軽に美味しいお肉を味わうことができるのも嬉しいですね。
焼肉ふるさと
焼肉店
焼肉/テイクアウト/精肉販売
(弁当・精肉販売のみ)
夜17:00~22:30
店内飲食・弁当・精肉販売)
※土日祝日のみランチ通常営業中
732-0811
広島県広島市南区段原2-20-4